Michiko
Okano
Architects


奥庭のある家
2020.11
歯科医院+住居
栃木県

JR宇都宮駅からまっすぐ伸びる大通りに面した、代々で歴史ある歯科医院を営むご家族の住居及び歯科医院部分の改修。道路に面して築30年ほどの診療所、奥には庭に面して、昭和27年に建てられた築71年ほどの住居部分があり、建て主の祖父母の代から増改築を繰り返し生活と家業を営んできた。
住居部分については、歴史ある住居の特徴を活かしながら、生活スタイルの異なる家族に合った改装計画が求められた。
外壁は塗装も劣化が進んでいたため、新たに左官吹き付けを施し、木の色に合わせた落ち着きのある色味とした。庭を囲んで玄関や縁側、風呂などもあるが、プライベート部分を塀や腰壁、建具のデザインで隠しながらも接続できるような工夫を施し、客を迎え入れる事もできる新たな庭に生まれ変わった。
内部は、構造強度や断熱、床下の防湿に必要な補強工事をした上で、仕上げや家具、建具等を細やかにデザインしている。既存の壁面位置を活かしながら、昔ながらの型ガラスを用いた建具や、既存の欄間に合わせた江戸組子を用いたりすることで、部屋の奥にも空間があるように感じられる。一方地元である宇都宮の大谷石を壁に使い暖炉を埋め込むなど、落ち着いた温もりも併せ持ち、快適に過ごせる空間となった。

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