Michiko
Okano
Architects


宮城野の家
2018
住宅
宮城県


光を溜める家 夫婦とその父親が 3 人で暮らす為の住宅。敷地は計画道路に面する土地で、近隣は新たに刷新されつつある住宅が密集している。周囲は 2 階建ての住宅が所狭しと建ち並び日照を得にくいため、2 階部分をセットバックすることで効果的に光を取り入れる。白い空間が光を溜め、吹き抜けを介して 1 階へと光を注ぎ込む。一方で 2 階上部の窓から空気を抜くことで、自然換気が積極的にできる。キッチン、リビング、和室、寝室は、中央のコアを囲ってコの字型にひとつながりの空間であるため、光が回り込む。プライベートな空間に近づくにつれ屋根高さが低くなり奥性が生まれている。屋根は、集成材による登り梁が中央のコアの高さの変化する梁に向かって架け渡されているため、 緩い 3 次曲面となり、内部からは変化のある天井面に包まれ心地よさが感じられる。
雲の流れによって穏やかに室内の明るさが変化し、自然との間にグラデーショナルな緩衝空間を生みだしている。 photo photo

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*photo by Kai Nakamura



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